トピックス

【会員レポート】ぼうさいNURIE(オンライン防災自作のぬりえ活動)・プラ板で避難リュック作り(ワークショップ)

【会員レポート】では、本協会会員の皆さまから寄せられた防災教育実践報告などをご紹介しています。掲載をご希望の方は、事務局まで情報をお寄せください。また、レポートを掲載された方へのご相談や講師派遣依頼につきましても、事務局までお気軽にお問い合わせください。

 


 

情報提供者:岡村 智樹(樹実防災株式会社)会員
活動実施日:2023年11月26日
情報提供日:2023年12月20日

 

準備の段階

 

● 実践・実施のきっかけや経緯

Facebookグループで活動しています「オンライン防災」のなかで、今年《ぼうさいNURIE》という企画を発足させ9月1日のプレスリリースを皮切りに各所で展開しています。子供たちに「怖がらせない防災」と、子どもがぬり絵をしながら保護者と一緒に防災のお話を直接するコンセプトで進んでいます。私事、準備期間から取り組みをしています。7月頃から静岡県内(静岡市、藤枝市、富士市、御殿場市)のマルシェやお祭り会場で開催し、通常防災イベントで実施するイメージがある活動を、もっと身近に防災を感じてもらうようにしています。今回の報告は、11月26日に岐阜県安八町で開催した「100人のお産展」の会場で実施した様子の写真を貼ります。
良く聞くのが「防災訓練すら来てくれない!」との話に、何気ない日常空間で防災を感じるきっかけがないのか模索をしています。

● 計画や準備で気をつけたこと

お産の写真展と防災を掛け合わせるのには、私は全く違和感はありませんでした。何故なら昨年度静岡市で実施した「お産の写真展~生きる」を2日間開催し、赤ちゃん目線の防災ミニ講座を実施した結果、多くの反響がありました。その話を聞いた岐阜県の仲間が、私の想いを岐阜県に引き継いだ形になっています。そこに私が今年から展開していますNURIEを入れた感覚でして、ほとんど計画も気を付けることもありませんでした。ゆういつ言えるのは、怖がらせない、自然体で防災の話になるのみです。

 

実践の段階

 

● 実施した内容

① ぼうさいNURIE(オンライン防災自作のぬりえ活動)

② プラ板で避難リュック作り(ワークショップ)

 

● 実践中や、実施後の参加者の反応

各自治体など防災イベントを実施しています。

私たちは、普段、制服に身を包んだ方々と会うと、距離を感じてしまいますが 、来場された3家族が消防隊員のご家族だったことで、いろいろお話が出来て親近感を得ることが出来ました。

消防隊員の方のご家族と一緒にぬりえをしたことが、その家族の防災意識を高める効果があったこと。どう災害に向き合って良いか分からない、奥様がとても喜ぶ姿は、これまで、市民と消防職員との間に感じていた隔たりを壊し良い経験となりました。

継続の段階

 

● 課題に感じたこと

《ぼうさいNURIE》は、NURIE大使という役を設けています。私はその一人なのですが、今まで記載した内容で展開できる人材の育成が課題と感じています。ただぬりえをするのではなく、様々な災害経験を持ちながら、「生きるための防災」を真剣に考えて頂ける方です。こども一人ひとりとその家族と向き合い、学校防災では出来ない「防災教育」になる事を望んでいます。

 

● これからの期待や展望

今年度の「ぼうさいこくたい2023」で大掛かりに仕掛けた結果、今では各種防災講座で会う方にNURIEを見せると10人に1人程度の割合で見たことあるとか聞いたことあるというお返事をいただきます。(先日の内閣府主催避難生活支援研修会場でデーター取り・・・参加者40人中5人が該当)
今年度末にかけて千葉県のららぽーとイベント会場や、愛知県蒲郡市の防災イベント会場で展開します。
現在は、宮城、栃木、東京、神奈川、静岡、愛知、岐阜、京都、広島、愛媛、熊本、沖縄の各都府県で3月の練習から現在まで24回開催しています。もっと多くの地域でそして海外にも展開したいと考えています。

● 実践中の写真

※写真の掲載についてご本人の許可をいただいております。

 

年末年始休業のお知らせ(2023.12.29~2024.01.05)

下記の期間、年末年始につき休業いたします。
 2023年12月29日(金)から
 2024年1月4日(木)まで

業務開始は1月5日(金)09:30からとなります。
ご不便をおかけしますが、
何卒ご理解いただきますようお願い致します。

【終了】はなちゃん と けんとくん のおでかけ~大川小学校からそなエリア東京へ~2024年1月20日(土)

「いってきますと出かけて、二度と会えなくなったとしたら。」

 

大川小学校から“はなちゃんのランドセル“と“けんとくんのジャンパー”がそなエリア東京に来てくれます。ご両親からお話や、施設体験、ワークショップを通して「当たり前の日常の大切さ」を考えます。

 

 

特別展示期間:2024年1月10日(水)~28日(日) ※月曜日は休館です。

ご両親のお話&防災ワークショップ:2024年1月20日(土) 13:30~15:30 ※事前申込が必要です。

場 所:東京臨海広域防災公園 そなエリア東京

主催等:主催 東京臨海広域防災公園管理センター、(一社)防災教育普及協会
    共催 (公社)3.11メモリアルネットワーク

定 員:30名(定員に達し次第締切)

対 象:小学生以上~どなたでも
    ★ワークショップは小学生でも気軽に体験できます。
     ぜひお子様、ご家族と一緒にご来場ください。

内 容:はなちゃん、けんとくんご両親からのお話
    東京直下72時間ツアー体験
    「日常の大切さ」を考える防災ワークショップ

参加費:無料

申込み:定員となりました。

【会員限定】第5回オンラインミーティングのお知らせ(2023年12月16日・土)

会員限定オンラインミーティングについて

 

日頃より本協会の活動にご協力いただきありがとうございます。

本協会会員の皆さまを限定に、様々な防災教育実践に関する事例や防災教育教材のご紹介、会員の皆さまによる取り組み、その他様々な意見・情報交換などを目的とした会員限定オンラインミーティングを開催します。

これまで会員の皆さまが実践・支援してきた防災教育の実例や、教材活用方法のコツなどを中心に、防災教育に関する知識習得やスキルアップに役立つ内容を予定しています。

ミーティングは会員の皆さまからのご要望などもお伺いしながら、内容や開催頻度などを検討しますので、ご都合の合う方はぜひ積極的にご意見等をお寄せください。

 

◆概要

日時: 第5回 2023年 12月16日(土) 18:00~19:30

方法: Zoomミーティング形式

    ※技術的なご質問(音声・映像・通信不調等)にはお応えしかねます。
     事前のスピーカーやマイク、通信速度の確認にご協力ください。

申込: 不要です。Zoom情報は会員メールマガジンでご確認ください。

    ※メールマガジンが確認できない場合は お問い合わせ ください。

内容:
  ◆防災教育実践に関する情報や資料の共有
   【話し手】
    NPO防災教育研究センター赤鼻塾 藤澤 誠 会員

  ◆質疑応答、意見交換、次回ミーティング検討

その他:

 会員限定オンラインミーティングは当面の間、試験的な実施となります。内容、日時等は都合により変更となる場合がありますのでご了承ください。

 

【終了】第6回 防災教育特別セミナー「巨大地震に備える~長周期地震動・その実態と対策について考える~」11月22日(水)13時半 大手町サンケイプラザ

概 要

防災教育普及協会 第6回防災教育特別セミナー 巨大地震に備える~長周期地震動・その実態と対策について考える~

 大きな地震が発生した場所から数百キロ離れたところにも伝わりやすく、長い時間にわたって 大きく揺れをもたらす長周期地震動。東日本大震災でも、震源から遠く離れた東京都内で観測さ れ、高層ビルが長い時間にわたって大きく揺れ動き、室内の家具や什器が移動したり、天井の落下やスプリンクラーの故障、エレベーターの閉じ込め事故などが起きています。
 高層建築物が増えた近年、今後30年以内に70から80%の確率で発生することが懸念されている南海トラフ巨大地震においても対策が重要となっている長周期地震動について、地震学の観点から専門家が解説するほか、建築に関わる専門家を交えて、その実態と対策について事例紹介や討論を行います。

【主催】 一般社団法人 防災教育普及協会
【協力】 公益財団法人 日本法制学会・災害救援ボランティア推進委員会
【後援】 毎日新聞社・日刊建設工業新聞
【会場】 大手町サンケイプラザ https://www.s-plaza.com/access/

プログラム

【基調講演】一般社団法人防災教育普及協会 会長 平田 直(東京大学名誉教授)
【招待講演】 鹿島建設株式会社 技術研究所 主席研究員 福元 敏之 氏

【パネルディスカッション】

モデレーター 東京大学地震研究所 災害科学系部門 教授 楠 浩一 教授 
パネリスト  
国立研究開発法人 建築研究所 小山 信  氏
株式会社日建設計 貞許 美和 氏
鹿島建設株式会社技術研究所  福元 敏之 氏
東京大学名誉教授  平田 直 氏

申込方法

【募集人員】80名
【参加費】一般 7,000円  会員 5,000円
【申込】事前登録制 下記URLよりお申し込みください
 https://forms.gle/SePd6eSYUkwbZSF87
【募集締め切り】 11月20日(月)まで

お問合せ

一般社団法人防災教育普及協会
セミナー事務局 Email seminar (アット)bousai-edu.jp
※(アット)の部分を@に変更してお送りください。

日本災害伝承ミュージアム・ネットワークを応援しています!

一般社団法人防災教育普及協会(以下「本会」)は、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター が中心となって進めている「日本災害伝承ミュージアム・ネットワーク」の取り組みを応援しています。

災害伝承施設間の連携や、施設が持つ教材・資料・プログラムなどのコンテンツを活用した防災教育の実践支援などで協力します。

詳細はネットワークのサイトをご覧ください。同サイトでは全国60を越える施設の情報が掲載されたマップも閲覧できます。ぜひ地元や近隣の施設を防災教育でご活用ください。

https://hitobou.com/museum-network/kokutai2023/

【会員レポート】東日本大震災を体験した子供達の想い・考えを、次世代に伝える教材の実施例(その4) -アンケート結果をふまえて-

【会員レポート】では、本協会会員の皆さまから寄せられた防災教育実践報告などをご紹介しています。掲載をご希望の方は、事務局まで情報をお寄せください。また、レポートを掲載された方へのご相談や講師派遣依頼につきましても、事務局までお気軽にお問い合わせください。

 


 

情報提供者:小笠原 潤(岩手県立宮古水産高等学校) 会員
活動実施日:2023年5月~2023年10月
情報提供日:2023年9月28日
連絡先:TEL. 0193-62-5550
    MAIL. ptf60-j-ogasawara(アットマーク)iwate-ed.jp

 

準備の段階

 

● 実践・実施のきっかけや経緯

 東日本大震災発生当時、まだ小さかったり生まれていなかった子供達が高校へ入学してくることが予想され、地域に根ざした防災・減災についてどのようにして伝え、考えてもらうかを工夫していく必要を感じていた。
 一つの方法として、インド洋大津波と東日本大震災に関連する百数十編の小論文を教材とすることで、辛い気持ちを乗り越えて小論文を書いてくれた被災地の生徒達の想いや考えを現在や未来の中学生・高校生に引き継ぎ、新たな行動へ繋げていきたいと考えている。

● 計画や準備で気をつけたこと

 元になる資料(2021年11月22日付けの【会員レポート】参照)は、岩手県沿岸の被災地にある5つの高校(宮古、山田、久慈東、岩泉、宮古北)において、震災当時高校2年生だった生徒から保育園年長だった幼児まで(12学年分)の震災を体験した高校生が、震災時や震災復旧・復興時にどのように想い・考えたかを600字の小論文で記載したものである。それらを6つのテーマ別に30編にまとめることで、被災地の子供達の想いや考えを次世代や体験していない人達に分かりやすく継続して伝えていけるように教材化した。また、昨年度より『短縮版』(実践例も含めて40ページ)を作成し、使いやすいように工夫した。
 今回、昨年度より勤務している宮古水産高校の1年生(震災当時2~3才)を対象に、理科の科目である「科学と人間生活」の中で『インド洋大津波と東日本大震災の比較』というタイトルの授業を3回に分けて実施したうえで、以下のような取り組みを行った。

 

実践の段階

 

● 実施した内容

1) 授業内で実施したアンケート結果について

 1回目の授業を始める前に、次のようなアンケートを実施した。
 『現在のあなたは、「東日本大震災」や「津波」・「防災」というような言葉について、どのような意識をもっていますか。次の中から1つを選び〇をしなさい。
①考えたくない ②あまり考えたくない ③いろいろと考えたい ④関心が無い 』
 その結果を、生徒に配布した『振返りプリント』で以下のように掲載した。

 

▼『振返りプリント』の一例
 ・・・(前略)・・・。
 結果は下のグラフのようになりました。(参考として、山田高校における2016年度の結果と宮古北高校における2020年度の結果も掲載します。)
 宮古水産高校と他の2校(山田高校、宮古北高校)におけるアンケート対象者は、人数や学年構成・震災後の年数・被災状況等々が異なるので単純に比較はできませんが、一見して分かるのは、いずれの高校でも③の『いろいろと考えたい』が一番多いことです(山田高校:約45%、宮古北高校:約53%、宮古水産高校1年生:49%)。しかし、どの高校・どの年代でも「考えたくない」「あまり考えたくない」という人も少なからずいるので、震災によるストレスを感じている人も多いと言えます。宮古水産高校1年生に特徴的な点は「関心が無い」人が多いことでしょうか。これは宮水以外でも年々増えているようで、小さい頃から「震災」「震災」と言われ続けてきて嫌になっている人がいるのかも知れません。

 

2) 『短縮版』の資料の配布

 『短縮版』の中の「セレクト1」(15編×4セット、セレクト1~4の1つ)を夏休み前に配布し、課題として取り組んでもらった。前回(2023年2月24日付けの【会員レポート】参照)と同様に、冊子(目次も含めて7ページ(両面印刷で4枚))にして配布した(PDF版の資料①を参照)。

 15編それぞれについては、内容面から4つの分類を示し、生徒たちが1つの小論文を選びやすいように工夫した。4つの分類とは、『体験』(被災体験と伝承)、『環境』(身近な自然環境を活用した防災・減災)、『支援』(国際支援・国際交流)、『生き方』(これから私ができること)、とした。

 

3) 提出された課題をまとめたものを掲示・配布

 夏休み明けに提出された課題をまとめたものについてカラー版を各教室に掲示し、白黒版を1・2年生全員に配布したPDF版の資料②を参照)。

昨年度、3回の授業を実施した2年生についても、夏休み課題とした。)

 

▼ 実施結果の一例 

令和5年度 理科の夏休み課題(小論文)

 今回、2011年から2021年までの11年間に、5つの高校で収集した小論文の中から15編を選びました。そして、それらの小論文を皆さんに読んでもらった上で、1つの小論文を選んで、以下のA~Cの課題についてあなたの想いや考えを書いてもらいました。

 :あなたの選んだ小論文の筆者は、どういう想いでこの文章を書いたと思いますか? 
 あなたが共感したのはどういう所ですか? 
 :あなたが選んだ小論文を読み、これからあなたができることを述べなさい。

 なお、小論文を1つ選ぶ時の参考として、15編の小論文を内容別に、4つに分類しています。

 『体験』:被災体験と伝承
 『環境』:身近な自然環境を活用した防災・減災
 『支援』:国際支援・国際交流
 『生き方』:これから私ができること

 提出してもらった中から、「そんな想いもあるんだ」や「そういう視点もあるんだ」という内容の代表的な小論文を、皆さんにもお知らせします。(選んだ小論文も添付

 

(1)(令和5年度宮古水産高校1年 Mさん)(震災当時、3才)

A:「筆者は、どういう想いでこの文章を書いたのか?」
 筆者は、東日本大震災が起こったことはとても悲しい出来事だけど、自分の思い出の中で生きていてほしいという考えや、自分の手で町の魅力を伝えたいという考えなど、自分自身ができる気持ちや行動が大切だという想い。

B:「あなたが共感したのはどういう所ですか?」
 私が共感したのは、「たとえ亡くなっていたとしても、私の思い出の中で生きていてほしい」という所です。この文章は、生きている人全員に言える言葉だと思ったし、自分もその気持ちを大切にしないといけないと思ったから。

C:「選んだ小論文を読み、これからあなたができることは?」
 小論文を読み、共感した部分でもある『自分の思い出の中でずっと生きてほしい』から、亡くなった人のことを思い出すことが、これから私ができることの1つである。
 また、自分の命を自分で守ることができるための訓練などを積極的に行ったり、防災リュック等を準備する必要があると思う。自分の命を守れなければ、人の命を守ることはできないと思うので、できることは何でもしたい。そして、1人でも多くの命に助かってほしい。
 これから先、何が起こるか分からないけど、親からもらった命に感謝して、一日一日後悔のないように自分らしさを忘れずに生きてゆきたい。

選んだ小論文(震災当時、小1)『東日本大震災から十年目の今、私ができること』 体験・生き方

 東日本大震災から10年が経とうとしています。私は小学生の時、未来の田老を題材にした劇をしました。中学生の時は、「田老を語る会」をしました。「田老を語る会」では、被害状況や当時の様子・教訓などを、津波を経験したことのない人に伝えました。私ができることは、考えて、伝えていくことです。「田老を語る会」は、現在の中学生も行っています。私はそれをこれからも続けていってほしいと思います。
 私は震災で家族を2人亡くしました。当時まだ小学校1年生だった私は、そのことがよく理解できずにいました。ずっと2人の帰りを待っていました。そのことを思い出して泣くことが時々あります。亡くなった人のことを思い出すことも私にできることの1つです。たとえ亡くなっていたとしても、私の思い出の中で生きていてほしいと思うのです。
 私は絵を描くことが好きです。昔から絵で好きなものを表現することが好きでした。私はいつか、もっと絵を描く技術を上げて綺麗な田老の海を描きたいと思っています。現在の田老はお店は建ってきましたが、まだ人が少ないと思います。田老の魅力を知り、それをたくさんの人に広めてほしいと思います。私も自分の絵で田老の魅力を伝えられるように、田老の事をより好きになりたいです。

 

● 実践中や、実施後の参加者の反応

 理科の科目である「科学と人間生活」の中で『インド洋大津波と東日本大震災の比較』というタイトルの授業を3回に分けて実施したことで、震災当時2~3才だった生徒達の震災記憶の呼び覚ましと震災に関する新たな視点を提供することができた。また、授業に関する『振返りプリント』(全21枚)のカラー版を教室に掲示し、白黒版を生徒に配布することにより、震災被害の事実やさまざまな防災・減災の手法等を再確認してもらうことができた。
 さらに、教材化した『短縮版』の資料を元に、自分達と同年代の頃の地域の先輩達が大人とは違う視点から感じた想いや考えを知ることにより、自らの体験や学んだ知識と合わせ、自らの想いや考えを発展させることができた。

継続の段階

 

● 課題に感じたこと

 上記『実施した内容』について、対象者である宮古水産高校の1年生は、震災当時保育園・幼稚園入園前(2~3才)であったので、震災の記憶はほとんどないと考えられる。その後の復旧・復興時の体験や小中学校での学びがあったとは思うが、『▼振返りプリント』の一例を見て分かるように、震災記憶の風化は年月の経過と共に避けられないことであるのかも知れない。

● これからの期待や展望

 1回目の授業実施前(下左のグラフ)と『インド洋大津波と東日本大震災の比較』に関する3回の授業実施後(下右のグラフ)を比較すると、「③いろいろと考えたい」の比率が増加し、「④関心が無い・無回答」の比率が減少している。

 震災記憶の風化は、前述のように大きな課題である。しかしながら、震災被害の事実を知り、さまざまな防災・減災の手法を知り、さらに震災を体験した高校生たちの想いや考えを知ることで、震災記憶を継続していくことが可能であると思われる。
 今後、教材化した資料を各地の中学・高校の「総合的な学習(探究)の時間」やNPOのワークショップ等でより多くの人に活用してもらうことにより、南海トラフ大地震をはじめとする自然災害が想定されている地域だけではなく、想定されていない地域も含めたさまざまな地域における防災・減災教育や復興教育等に寄与していきたいと考えている。 

 

 

● 実践中の写真