活動実績

都立公園で指定管理者向け災害図上訓練、園内や周辺マップを使用

弊会が構成員として参加している、西武造園㈱を代表企業とする指定管理者『西武・武蔵野パートナーズ』、『西武・狭山丘陵パートナーズ』、『西武・多摩部の公園パートナーズ』それぞれのスタッフを対象とした防災学習会を実施しました。

平成28年4月1日からの都立公園指定管理業務について|トピックス

都内における地震や大火などの大規模災害時、都立公園は広域避難場所・避難場所として重要な役割を担います。その一方で「避難所」ほど機能や特徴が周知されていないため、近隣住民や帰宅困難者が避難してきた場合に混乱が予想されます。こうした課題を踏まえて、学習会ではスタッフひとりひとりの防災力を高めるための座学講義・演習に加えて、園内マップや関係する市区町村の防災マップを用いた災害図上訓練で、災害時の対応についての訓練を行いました。

  
(複数の市区町村にまたがる公園もあり、それぞれの防災マップを確認しながら作業します)

参加者からは「防災についての基本的な知識や、周辺の状況を詳しく理解することができた。今後の公園管理業務に活かしていきたい」、「家族と防災について話し合うきっかけになる」といったコメントをいただきました。

奈良県の保育専門学校で特別講義、保育士としての心構え伝える

2017年1月16日(月)、奈良県にある保育専門学校で防災教育の特別講義が行われました。同校の卒業生の多くが保育士として活躍することを踏まえ、防災に関する基本的な知識や備えについての講義に加え、被災された方の心情を知るためのワークや、災害状況イメージトレーニングツール『目黒巻』をつかったディスカッションも行いました。

目黒巻とは…|東京大学生産技術研究所目黒研究室

 
(↑ 過去の災害の教訓等も踏まえて、災害状況のシミュレーションを行いました)

指導を担当した弊会事務局長の宮崎から「自分も保育園に子どもを預けていて、保育園や幼稚園の対策もいろいろな取り組みが考えられる。自分で自分の命を守ることが難しい子どもたちのためにも、具体的なシミュレーションをしながら、防災対策にひとりひとりが積極的に取り組んで欲しい」といったまとめがありました。

参加した学生からは「被災して大切な人を失うことがとてもつらいことだと、改めて感じた」、「今まで関心がなかったが、防災を身近に感じられるようになった」、「具体的なシミュレーションで備えのポイントが分かった」といったコメントがありました。

特別支援学校で職員研修、障害に応じた備えや体験|日野市

 

東京都日野市にある都立七尾特別支援学校で、教職員を対象とした防災教育講演会が行われました。2016年に引き続き行われた今回の研修では「平成28年熊本地震における避難所と備え」をテーマとし、熊本地震での避難所の状況や、身の回りで起きた課題などについて紹介したのち、2つのワークショップを行いました。

1つは国立障害者リハビリーテーションセンターによる『障害者の災害対策チェックキット』を用いたワークショップです。同ワークショップでは、現在の備えと災害発生時の課題について、当事者の生活環境や支援の状況を踏まえて行うものです。資料は下記のURLからダウンロードすることができますので、特別支援学校や福祉施設、障害者支援等の防災教育に関わる方はぜひ一度ご覧ください。

 ◯ 障害者の災害対策チェックキット|国立障害者リハビリテーションセンター

もう1つは「災害時の灯りの確保」をテーマとしたワークショップです。東京防災等でも紹介されている「ペットボトルランタン」について、参加者が持参した懐中電灯やペットボトルを使って実際につくってもらいました。懐中電灯の大きさや光量、ペットボトルの大きさも様々でしたが、スマートフォンの懐中電灯モードを使ったり、光を横から当てたりするなど、工夫をこらしたランタンが出来上がりました。

 ◯ 簡易ランタンのつくりかた|東京防災

指導員からは「災害は年齢や性別、障害に関わらず誰にでも、いつでも起きる可能性があります。備えていたものが使えるとは限りませんし、いつも支えてくれる人が近くにいるとは限りません。その場にあるもの、身近にあるものを使い、周囲の人と助け合うことが大切です。本やインターネットの事例を知識として持つだけでなく、実際に試して身に付けてください」といったまとめがありました。

講演会に参加した教員からは「実際に体験してみると気付くことがたくさんある。自分で考える力にもつながるし、生徒にも体験させてあげたい」といったコメントをいただきました。

立正大学で防災教室、災害時の食とトイレを学ぶ

2016年12月16日(金)、17日(土)の2日間をかけて、立正大学熊谷キャンパス(埼玉県)でボランティア活動推進センター主催の防災教室が開催されました。『災害時の食とトイレ』をテーマとして、16日(金)の座学・演習では災害ボランティア活動での経験談、平成28年熊本地震における炊き出しの実情と課題、炊き出し活動時の注意事項、トイレの重要性と携帯トイレ・簡易トイレの活用方法等について実技も交えながら紹介しました。


(被災地支援の体験談:撮影 立正大学ボランティア活動推進センター)

17日(土)は「ライフライン停止時に家庭にあるもので食事をつくる」をテーマに実技訓練を行いました。実際に『空き缶コンロ』の作成にチャレンジしてもらいました。指導員から具体的に芯の長さや太さ、油の量、安全上の注意などを交えて説明し、お湯を沸かしいて非常用のレトルト食品を加熱したり、専用ビニール袋での炊飯を行いました。

 
(専用ビニールでの炊飯と食事:撮影 立正大学ボランティア活動推進センター)

訓練の最後は直火を使用したこともあり、同学職員の指導による消火訓練が行われました。


(消火訓練:撮影 立正大学ボランティア活動推進センター)

弊会が派遣した指導員からまとめとして「こうした訓練や体験の場であえて作業が難しい空き缶コンロや、専用ビニール袋での炊飯、簡易トイレづくりに挑戦してみると、"日常の大切さ、便利さ"がよく分かります。そうした日常の便利さ、大切なものが失われた時の厳しさに気付き、備えることが防災の第一歩です。」とコメントがありました。


(参考)
● 立正大学社会福祉学部 ボランティア活動推進センター

上智大学で防災講演会、避難訓練に併せて

上智大学で平成28年度の避難訓練が行われ、訓練に先立って防災講演会が行われました。同学では毎年、関係組織である『災害救援ボランティア推進委員会』が協力する「災害救援ボランティア講座」を実施しています。本講演会は、災害救援ボランティア推進委員会の職員を兼務している弊会事務局長の宮崎が担当し『首都圏を襲う大規模災害に備える~忘災から防災へ~』をテーマに講義を行いました。

◯ ボランティア養成講座(上智大学HP)
◯ 災害救援ボランティア推進委員会

同学での防災講演会は東北地方太平洋沖地震発生前から繰り返し行われており、課外活動団体の学生が毎年多数参加しています。アンケート調査が実施されていますので、後日結果をご紹介いたします。

都立六仙公園で防災キャラバン、500名を超える親子連れや住民が参加

2016年12月4日(日)、都立六仙公園(東久留米市)で『防災キャラバンin六仙公園』が開催され、小学生や乳幼児の親子連れや地域住民など500名以上が参加しました。防災キャラバンは東久留米市青年会議所を中心とし、市役所、消防団、社会福祉協議会、地元でお店を持つ方々などが実行委員として参加する実行委員会が主催しました。弊会は都立公園指定管理者(西武・武蔵野パートナーズ)構成員として参加、イベントの企画・運営に携わりました。

 

本協会職員が「おうちにあるもので防災ピクニック」、「100円ショップでそろう防災グッズ展示」、「わが家の非常持出袋のアドバイス」のコーナーを担当しました。防災ピクニックでは市役所から廃棄予定のダンボールをご提供いただき、実際の避難を想定したダンボールハウス、非常用スペースづくりに挑戦してもらいました。


(自分用のプライベート・スペースやトイレづくりに挑戦する小学生)

100円ショップで揃う防災グッズ展示、わが家の非常持出袋のアドバイスコーナーでは、来園者からの質問や相談も多く「予備の下着や衣類と一緒に、衣類圧縮袋(旅行などで使う丸めて圧縮できるもの)を用意しておくと、洗濯できない時や汚れ物を入れておくのに役立ちます」、「給水拠点で水を受け取るためには折りたたみ式の水タンクがあると便利です」、「地震被災地や避難所はホコリっぽくなるので、子供用も含めてマスクの備蓄も必要です」といった説明に真剣に耳を傾けていました。


(防災グッズについて相談する来園者)

ダンボールハウス作成にあたって出てくる端切れや、残ったダンボールを用紙代わりにして、小学生以下の小さな子どもたちには「自由にお絵かき&工作」コーナーで楽しく遊んでもらえるスペース、時間をつくりました。

保護者や他の来場者の方に対して、弊会の担当指導員から「被災した後は子どもたちが自由に遊べる環境、空間、時間、物が足りなくなってしまいます。大人目線で考えれば捨ててゴミになってしまう端切れのダンボールや、余った筆記用具でも、子どもたちにかかれば立派な遊び道具になります。身近なものと、子どもたち自身の力に目を向けて、少しでもストレスが軽減されるような工夫をしてください」と説明しました。

地域の防災訓練に関わる方から「若い世帯や子どもたちが防災訓練に参加しないことが課題になっている。資源を有効に活用できて、お金もかからず、実践にも役立つと思う。ぜひ地域の訓練で取り入れてみたい」といった感想もありました。

 

(廃材と身近にあるものだけで、楽しく遊べる時間と場所を創りました)

子どもたちがイラストを描いたダンボールをそのまま使ったパーテーションを作成し、ダンボールハウスやダンボールヘルメットなどの作品と併せて展示しました。イベントに参加した親子連れや地域住民の皆さんが、子どもたちの描いたイラストや展示品を見ながら楽しそうに話す場面が数多く見受けられました。


(子どもたちや保護者がイラストを描いた廃ダンボールで簡易パーテーションを作成)

避難スペースが限られる都内では、公園は避難場所や物資の集積場所など、防災上大きな役割を果たすことが想定されます。弊会は都立公園指定管理者構成員として、今後も公園と地域連携を軸とした防災、防災教育の普及啓発に取り組みます。都立公園や野外での防災教育訓練等に関心のある方はぜひお気軽にご相談ください。

事業報告・活動実績一覧

弊会の事業報告及び活動実績の一覧表は下記をクリックすることでPDFファイルをダウンロードできます。

 

2016(平成28)年度事業報告・活動実績

一覧は準備中です。サイドバー(右側)より該当の年月日をクリックしていただくか、上記「活動実績」タブをクリックして、表示されるページをスライドしてご確認ください。

 

2015(平成27)年度事業報告・活動実績

2015(平成27)年度事業報告書

別添1_防災教育普及啓発事業実績一覧表

 

2014年(平成26)度事業報告・活動実績

(準備中です)

 

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