活動実績

社会教育セミナーで避難所運営をテーマに図上演習|高崎市

2017年11月17日(水)、群馬県生涯学習センターが主催する「平成29年度社会教育セミナー」を本協会の派遣講師が担当させていただきました。テーマは「公民館や学校が避難所になったら~もしものときの理解と対応~」で、生涯学習・社会教育行政担当職員、公民館職員といった方々と一緒に、避難所運営ゲームを用いた研修を行いました。

実施にあたっては、参加者自身が自ら考え、自分たちのペースで進められるよう、事前及び演習中は最低限の指示のみ行うように配慮しました。まとめでは「実際の災害対応では専門家や有識者のアドバイスはありません。正解や適切な対応が分からず不安かもしれませんが、その不安を乗り越えるためにひとりひとりが考え、行動する経験が重要になります。」と伝え、事後に具体的な配置例などを紹介しました。

参加された方々からは

 ○ 自ら学ぶ場になった。必死に考えていた自分がいた。
 ○ 他者との交流の場にもなった。現実の大変さがわかった。
 ○ カードを置くという簡易さがよいと思いました。
 ○ HUGのあと振り返りの時間があったのがよかった。
 ○ HUG自体は短かったが必要な原則を理解できた。
 ○ 自分達で足らなかったところを認識することができた。
 ○ 実際に体験して多くの気づきがあった。
 ○ HUG経験者が何人かいたため、班員に恵まれ多くの点で参考になった。
 ○ 参加体験型の手法がよかった(複数回答)。

といった感想が寄せられました。

【終了】第2期防災教育指導者育成セミナー「気象編」

このセミナーは終了しました。

 

2017年9月13日(水)をもって定員となりました。

既にお申込みをされた方でやむを得ずキャンセルされる方は、お手数ですが事前に事務局(03-6822-9903)までお知らせください。

 

はじめに

 相次ぐ自然災害を受け、防災教育への期待と関心はますます高まっています。一方で具体的なノウハウの普及や効果の検証など課題も残されています。弊会では、こうした課題の解決に向けて様々な分野の専門家、有識者の知見を結集し、効果的な防災教育の普及啓発に取り組んでおります。

 『防災教育指導者育成セミナー』は、防災教育の指導者として活動を希望する方、防災教育に幅広く関心のある方を対象に「防災教育の指導において重要な知識や事例、体験」を提供するセミナーとして開講されています。

 平成28年に第1期地震編を開講し、多くの皆さまにご参加いただきました。平成29年度第2期はテーマを気象とし、東京大学地震研究所共催で開催いたします。防災教育指導に関心のある皆さまのご参加をお待ちしております。

一般社団法人防災教育普及協会

===【実施概要】===

1.名称 「第2期防災教育指導者育成セミナー気象編」

 

2.日時  2017年10月13日(金) 13:00-17:30

 

3.場所  東京大学地震研究所 1号館2階セミナー室

 

4.主催等 主催:一般社団法人防災教育普及協会 共催:東京大学地震研究所

 

5.資料代 3,000円(2017年度年会費納入済みの弊会会員の方は無料です)

【 非会員の方 】
期日までに入会をご希望のうえ、お申し込みされた方には本セミナー及び今年度実施のセミナーの資料代・参加費等を無料とさせていただきます。

 

6.参加申し込み方法(9月27日(金)まで)

2017年9月13日(水)をもちまして定員となりました。

参加申込フォーム をクリックして必要事項をご入力ください。募集要項 受講申込書 によりお申込みいただくこともできます。受講申込書は郵送またはFAX(03-3556-8217)にてお送りください。

 

7.第2期防災教育指導者セミナー気象編「修了証」の発行

セミナーを修了された方には「修了証」を発行します。

 

8.内容

13:00-13:10 開会挨拶、事務連絡

13:10-14:10 『気象庁による防災教育支援の取り組み事例』
        気象庁総務部 情報利用推進課 安全教育支援係長  中代 誠

14:20-15:20 『防災科学技術研究所による防災教育の実践事例』
        国立研究開発法人 防災科学技術研究所
        気象災害軽減イノベーションセンター センター長補佐 中村 一樹

15:30-16:30  『防災教育に活用できる教材紹介』
        一般社団法人防災教育普及協会 事務局長 宮﨑 賢哉

16:40-17:10 『生徒の主体的活動を生かした気象教育』
        田園調布学園中等部高等部 荒川 知子

17:10-17:20 閉会挨拶        
        東京大学地震研究所 教授
        一般社団法人防災教育普及協会 会長 平田 直

17:20-17:30 修了証授与、事務連絡

※講師・プログラム・時程は都合により変更となる場合があります。

 

9.問い合わせ

一般社団法人防災教育普及協会(担当:宮崎・小野・橋本)
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-15-2 九段坂パークビル3F
TEL.03-6822-9903 FAX.03-3556-8217 http://www.bousai-edu.jp

 

10.お知らせ

10月14日(土) 13:00-16:00『防災教育交流フォーラム2017』
10月15日(日) 10:00-16:00『防災教育チャレンジプラン中間報告会』

東京大学地震研究所を会場に、防災教育に関する有識者や実践者が集まるフォーラムや実践報告会が開催されます。参加をご希望の方は、HP(http://www.bosai-study.net/top.html )にてお申込みください(14日、15日はいずれも無料です)。

 

===【広報資料】===

ご関係の皆さまへのお知らせ等でご活用ください。

▶ 第2期防災教育指導者育成セミナー気象編チラシ

埼玉県内コミュニティスクール指定校で教員と住民の合同研修

埼玉県から「コミュニティスクール」として指定されている、本庄市内の中学校で職員研修を行いました。教員だけでなく、教育委員会、PTA、自治会長さんなど約50名が参加され「学校・家庭・地域の連携よる災害に強い地域の輪」について、講義・演習を行いました。

演習では避難所運営ゲーム(HUG)の図面を学校オリジナルのものにアレンジしていただいたものを使用しました。参加された先生からは「実際の学校の図面を使うとリアリティが違う」、「マンホールトイレなど、教員でも場所が分かっていない場合もあり、よい機会になった」とお声がけいただきました。

研修の様子は、平成29年8月25日(金)の埼玉新聞県西・県北版に掲載されています。紙面をご覧になりたい方は事務局までお問い合わせください。

  

(宮﨑賢哉)

神奈川県安全防災局・教育委員会連携教員研修で教材を使った模擬授業

神奈川県安全防災局と県教育委員会・教育事務所が連携して開催する『平成29年度学校保健・学校安全研修講座』で、防災教育の重要性に関する講義と、防災教育プログラム「避難誘導に協力しよう!」を用いた模擬授業を行いました。7月4日と21日の2回にかけて行われ、合計で約200名の教職員が参加しました。

同プログラムは、株式会社地理人研究所 様[外部リンク]のご協力を得て作成した、主に中学生を対象とした防災教育教材です。参加者は地震が発生した仮想の街に住む中学生となり、校内図面と周辺地図を用いて、様々な避難者の誘導に協力します。

具体的で自由度の高いシナリオとリアルな「仮想の街」の地図、教材用に区分けがしやすい校内図面などを用いることにより、どんな場面でも扱えるプログラムになっています。なお、同プログラムで使用する教材集(下記)は、無償で提供しています。改変・再利用等も自由ですので、各校各地域の実情に応じてご活用ください。

【教材セット】避難誘導に協力しよう

 ◆指導用スライド(PowerPoint形式)
 ◆児童生徒用説明資料(Word形式)
 ◆訓練用シナリオ(Word形式)
 ◆座標付き学校間取り図(PDF形式)
 ◆周辺地図(PDF形式) 

 

冒頭の講義では、新学習指導要領に照らし合わせて考えるこれからの防災教育のポイントや、東日本大震災において当時「奇跡」と呼ばれた事例が、奇跡ではなく防災教育や地域活動での結果に基づく「できごと」であったことなどを紹介しました。

また「どのような学びが児童生徒の命を守ることにつながったか」といった点についても、調査結果や具体的な事例を交えてご紹介し、今後求められる防災教育のあり方に関する具体的な事例として『地域における防災教育の手引き』の解説を行いました。

その後、各学校で自由にアレンジすることもできる防災教育プログラムを用いて、実際に児童生徒に実施した際の時間配分や説明の流れを用いて「模擬授業」を行いました。

まとめとして「防災教育や防災ゲームは、実践してみなければ分からないことがたくさんある。ほんの小さなこと、マネできるところからでもよいので、積極的にチャレンジしてみてください」とお伝えしました。

参加した小中学校等の教員からは「防災教育の優秀事例ばかり見てきて、自校でできるか不安だったが、できるところからで良いと聞いて安心した」、「避難誘導のゲームはすぐに教員研修や生徒に使えると思った」といった感想がありました。

(担当:宮﨑)

都内保育園の新入職員研修、災害時の課題と解決策発見を支援

都内の社会福祉法人が運営する保育園の新入職員研修を担当しました。

冒頭に園児や幼児でも楽しみながら安全行動を学べる防災教育教材「ぼうさいダック」を使った準備運動を行いました。東日本大震災当時の保育園の対応を記録した映像資料「3.11その時保育園は」の一部を視聴し、平時からの訓練、保育士としての心構えについて理解していただきました。

引き続き、ワークショップで地震災害が発生した場合に心配なことや不安なことを書き出してもらい、保育園の災害対応フローに基づく講義を踏まえ、解決策や予防策も考えてもらいました。 課題及び解決策は、災害発生(今回は園児が午睡中、5歳児クラスのみホールで遊び中の地震)から30分以内、3時間以内、3日間以内という大きな3つの時間軸で検討しています。

園の防災マニュアルを前提としますが、今回はあえてマニュアルを使わず、参加者自身の知識や経験に基づいて考える機会となりました。 

公開資料『防災学習プログラム開発の基礎知識』

 

2017年2月26日(日)、中越防災安全推進機構 が主催する『防災教育コーディネーター養成塾』第2回が開催され、弊会の宮﨑事務局長が講義を行いました。『防災教育プログラム開発の基礎知識』をテーマとして、具体的な教材やプログラム開発上の注意点や、防災教育コーディネーターとしての心構えなどについて紹介しました。

午後からは中越防災安全推進機構スタッフの方による学習プログラムづくりのワークショップが行われました。宮﨑事務局長もワークショップに参加し「小学校6年生を対象とした防災学習プログラムづくり」に挑戦しました。

講義スライド及び講義録追補版、宮﨑事務局長による防災学習プログラムづくりのメモ・提案書、発表資料(講義スライド55ページ以降にあります。防災教育コーディネーターの視点から見た要点なども記載しています)はSlideShareで閲覧・ダウンロードすることができます。

  

【資料のPDFダウンロード】

  

「まちのBOSAIマスター」を
用いたアイスブレイク
「防災教育プログラムづくりワークショップ」
のようす

  

特別支援学校で職員研修、障害に応じた備えや体験|日野市

 

東京都日野市にある都立七尾特別支援学校で、教職員を対象とした防災教育講演会が行われました。2016年に引き続き行われた今回の研修では「平成28年熊本地震における避難所と備え」をテーマとし、熊本地震での避難所の状況や、身の回りで起きた課題などについて紹介したのち、2つのワークショップを行いました。

1つは国立障害者リハビリーテーションセンターによる『障害者の災害対策チェックキット』を用いたワークショップです。同ワークショップでは、現在の備えと災害発生時の課題について、当事者の生活環境や支援の状況を踏まえて行うものです。資料は下記のURLからダウンロードすることができますので、特別支援学校や福祉施設、障害者支援等の防災教育に関わる方はぜひ一度ご覧ください。

 ◯ 障害者の災害対策チェックキット|国立障害者リハビリテーションセンター

もう1つは「災害時の灯りの確保」をテーマとしたワークショップです。東京防災等でも紹介されている「ペットボトルランタン」について、参加者が持参した懐中電灯やペットボトルを使って実際につくってもらいました。懐中電灯の大きさや光量、ペットボトルの大きさも様々でしたが、スマートフォンの懐中電灯モードを使ったり、光を横から当てたりするなど、工夫をこらしたランタンが出来上がりました。

 ◯ 簡易ランタンのつくりかた|東京防災

指導員からは「災害は年齢や性別、障害に関わらず誰にでも、いつでも起きる可能性があります。備えていたものが使えるとは限りませんし、いつも支えてくれる人が近くにいるとは限りません。その場にあるもの、身近にあるものを使い、周囲の人と助け合うことが大切です。本やインターネットの事例を知識として持つだけでなく、実際に試して身に付けてください」といったまとめがありました。

講演会に参加した教員からは「実際に体験してみると気付くことがたくさんある。自分で考える力にもつながるし、生徒にも体験させてあげたい」といったコメントをいただきました。