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【教材】実践経験に基づく防災教育教材・防災ゲーム等の一覧

2016年6月公開
2023年7月更新

防災教育に関する教材やゲームにはいろいろな種類のものが開発されています。個人やNPO法人、民間企業、消防局や都道府県まで開発者も様々です。市販されている教材もあれば、無料でダウンロードできるものもあります。

本記事では学校・地域での防災教育や研修・講座・イベント等で活用されている防災教育教材・防災ゲーム等の一覧をご紹介します。

2023年7月時点での開発者・販売サイトにリンクしていますが、ホームページの変更等によりリンクが切れる場合や、販売・公開が中止となる場合があります。ご不明な点は下記フォームよりお知らせください。

お問い合わせフォーム


注意事項と対象別分類について

防災教育教材やゲームは、学習テーマや目的、実施環境に合わせて使用することが重要です。

教材やゲームの内容は繰り返し実践してみなければ分からない点も多いため、本記事で紹介する防災ゲーム・教材、資料はすべて筆者(防災教育普及協会教育事業部長・宮﨑賢哉)が児童生徒や一般の方を対象に、学校・地域・イベント等で実践した経験に基づいて整理しています。

すべての防災ゲームを網羅しているわけではないことをご了承ください(筆者が実践経験のない防災ゲームや教材、資料などは紹介していません)。

各教材の対象者・実施環境別のオススメゲーム等は以下の記事をご覧ください。


地震・津波災害、火災等への備え、災害時の対応全般

Yahoo!きっず「ちょボットの防災道場」|ヤフー株式会社

減災教室|企画:一般社団法人 Do It Yourself

まちのBOSAIマスター|NPO法人高齢者住まいる研究会

防災すごろくゲーム「GURAGURA TOWN」|NPO法人プラス・アーツ

防災カードゲーム「なまずの学校」|NPO法人プラス・アーツ

防災カードゲーム「シャッフル」|NPO法人プラス・アーツ

幼児向け防災教育用カードゲーム「ぼうさいダック」|(一社)日本損害保険協会

減災アクションカードゲーム|東北大学

津波防災カードゲーム「FLAGO(ふらご)」|一般社団法人防災ガール
※法人解散のため、現在購入できません。詳細ご希望の方は弊会までお問い合わせください。

防災ボードゲーム「RESQ」|明石高専防災団

防災ボードゲーム「RESQ+」|明石高専防災団
※オリジナルの「RESQ」をつくることができます。

森の消防隊|防災ゲーム工房 ※未就学児から楽しめます

乳幼児・児童向け防災体験プログラムリスト[PDF]|宮﨑賢哉(防災教育普及協会)

逃げ地図ワークショップ|逃げ地図ウェブ

 
風水害への備え、避難行動

小中学生向けマイ・タイムライン~逃げキッド~|国土交通省関東地方整備局下館河川事務所

東京マイ・タイムライン|東京都

防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」|国土交通省

防災教育教材「避難行動訓練EVAG(豪雨災害編)」|国土防災技術株式会社

ワークショップ教材「経験したことのない大雨、その時どうする?」|気象庁

防災啓発ビデオほか指導教材「急な大雨・雷・竜巻から身を守ろう!」|気象庁

 
避難所運営、避難誘導、帰宅困難者対応

避難所運営ゲーム「HUG」|静岡県

避難誘導に協力しよう|宮﨑賢哉(防災教育普及協会)

帰宅困難者支援施設運営ゲーム「KUG」|東京大学大学院工学系研究科廣井研究室  


防災グッズ、非常持ち出し袋の確認

うさぎ一家の防災グッズえらび|宮﨑賢哉(防災教育普及協会)

カードで学ぶ非常持ち出し袋|神戸学院大学防災・社会貢献ユニット 

防災学習ツール|東京臨海広域防災公園

BOUSAIカードX(クロス)~栄養✕防災~|神戸学院大学


災害時の情報収集・伝達・コミュニケーション

情報防災訓練|LINEみらい財団

災害対応シミュレーションゲーム「ダイレクトロード」|神戸市消防局

災害対応カードゲーム教材「クロスロード」|チームクロスロード

災害情報&コミュニケーション演習「DICE」|宮﨑賢哉(防災教育普及協会)


災害状況を想像する・イメージトレーニング

災害状況イメージトレーニングツール「目黒巻」|東京大学生産技術研究所目黒研究室

災害状況を想像する力を身につけよう|宮﨑賢哉(防災教育普及協会)


地域の防災全般、災害トイレ、福祉と防災、ペット防災、災害医療等

災害想定ゲーム「KIZUKI」|NPO法人高齢者住まいる研究会
※福祉施設の災害対応を学ぶ対戦型のシミュレーションゲーム

人形劇「カンカン塔の見はり番」|TOA株式会社
※電子ブック、人形劇などで学ぶ音の防災

被災者生活再建カード(ゲーム)|弁護士 永野海

小学生向け防災教育プログラム「ぼうさい探険隊」|(一社)日本損害保険協会

災害医療学習教材「災害医療クエスト」|産業技術総合研究所

災害時のトイレアクションを考えよう|NPO法人日本トイレ研究所(リンク先は弊会)

発達障害児向けiPad教材「スキナのセレク島」|パステルハートプロジェクト

障害者の災害対策チェックキット|国立障害者リハビリテーションセンター研究所

ぱるけの紙芝居|アフタースクールぱるけ
 ※障がい児保護者・支援者に向けた「受援力・支援力」を知るための紙芝居  

ペット防災カードゲーム「いっしょに逃げてもいいのかな」|LEONIMAL


教材・資料集、指導案集、手引きなど

おうちでぼうさいをまなぼう!コンテンツ|名古屋市港防災センター
※チェックリスト、カルタ、ペーパークラフトなど多彩なコンテンツがあります。

防災教育ポータル|国土交通省
※防災教育に役立つ動画や各種教材がダウンロードできます。

まもるいのち ひろめるぼうさい(資料・指導案集)|日本赤十字社
※ページ後半に記載

防災ノート~災害と安全~(小中高校版)防災教育ポータル|東京都

小学生向けイツモ防災教材|埼玉県

防災学習ブック(小中高校版)ほか各種教材|明石スクールユニフォームカンパニー

地域における防災教育の実践に関する手引き|内閣府(防災担当)


体験イベントの様子

体験イベントの様子については、下記でご紹介していますので、教材やゲームの使用イメージを確認したい方はぜひご覧ください。

防災ゲームDay2016実施レポート

防災ゲームDay2017実施レポート

防災ゲームDay2018実施レポート

防災ゲームDay2019実施レポート

防災クイズ&ゲームDay2020(防災教育わいわいミーティング)実施レポート

防災クイズ&ゲームDay2021実施レポート

防災クイズ&ゲームDay2022実施レポート

防災クイズ&ゲームDay2023実施レポート

防災クイズ&ゲームDay2024実施レポート

都立高校で防災講話、多様性をキーワードに|小平市

 

東京都小平市の都立高校で、例年弊会の派遣講師が担当する『防災講演会』が実施されました。本年度は、2020年のオリンピック・パラリンピックを踏まえて、災害時における障害者支援や、災害時要配慮者への対応など『多様性』をキーワードとして行いました。生徒からは

・映像や写真で防災についてわかりやすく学ぶことができました。
・もし避難所などで障害をもった方がいたら、力になりたいと思います。
・いざというときには、今までやってきたことしかできないという言葉が印象に残りました。

といった感想がありました。

都内盲学校宿泊防災訓練でトイレ・就寝スペース確保の実技指導|文京区

 

東京都文京区にある都立文京盲学校で行われた宿泊防災体験で、災害時のトイレと就寝スペースの確保についての実技指導を行いました。限られた資機材を用いて、実際に生徒自身がアイデアを出し合いながら作業を行いました。指導員からは、断水時でも学校や自宅のトイレを有効に活用するためのポイントや、休憩・睡眠の確保に必要なことなどを紹介しました。また、防災教育推進委員会(地域の方々や消防・警察など防災関係団体)による視察も行われ、委員の方々も生徒の作業に熱心に見入っていました。

都立高校で放送設備を用いたワークショップ、新聞記事を活用|世田谷区

 

東京都世田谷区の都立高校で、校内放送設備を用いてワークショップを実施しました。同校は建て替え中のため全校生徒が集まることができるスペースがないため、校内放送で講義やワークショップの説明を行ったのち、実際の作業は各教室で教員指導のもとで行われました。ワークショップでは下記の記事で紹介している教材を用いて行い、これからの防災についての関わり方について考え、意見交換しました。

 

 

【教材】次世代防災会議ワークショップが読売教育ネットワークで公開

 

2018年6月25日、読売新聞社による教育支援プログラム「読売教育ネットワーク」 に、本協会が同社新聞記事を用いて行う中学生・高校生向け防災ワークショップ『私たちが考える防災の未来~次世代防災会議ワークショップ~』の情報が実践事例と併せて掲載されました。

私たちが考える防災の未来 次世代防災会議ワークショップ|読売教育ネットワーク

防災教育普及協会が葛西南高校で防災講話|読売教育ネットワーク

ワークショップは、2018年3月11日付けで同紙に掲載された、宮城県・岩手県・福島県の高校生と本協会の宮﨑事務局長との対談記事「次世代防災会議」を元に構成されました。新聞記事を読むことで高校生が東日本大震災をどのように受け止め、次の災害に向けてどんなことを考えているかを知り、自分には何ができるかを話し合います。

上記リンク先から、ワークシートや新聞記事を無料でダウンロードして利用することができます。

また、ご希望の方には指導要領の提供や映像資料の貸し出しなども行っています。詳しくはお問い合わせフォームからご相談ください。

埼玉県立高校で災害時対応教職員研修、避難所運営をテーマに

2017年10月19日、埼玉県立鳩山高校で災害時対応教職員研修を担当しました。避難所運営ゲーム(HUG:静岡県ホームページ )を用いて、高校を避難所として開放する場合の対応について考えていただきました。高校周辺には小中学校がなく、またご高齢の方が多く居住されているということで「いちばん身近で安心できるところ」として高校が避難先になることも想定される場所です。多くの教職員が参加し、それぞれの班ごとに対応を協議しながら避難所運営について考えました。

  

 

都立高校で防災講話、同校では8年目に

練馬区にある都立練馬高校での防災講話を担当しました。同校での防災講話や防災体験学習指導への協力は2009年から始まり、本年で8年目となります。2011年には、体験学習の様子が含まれた映像教材を東京都教育庁と作成するなど、縁の深い学校です。『いのちの大切さを考える防災活動〜災害に備えて高校生にできること〜』をテーマに、被災地活動の体験から得た教訓などをお話ししました。なお、同校では11月には避難所・帰宅困難に関する防災体験学習なども予定されており、引き続き弊会も体験指導等で協力します。

(参考)

 ○ 外部団体と連携した防災教育プロジェクト – 地域教育推進ネットワーク東京都協議会