活動実績

都内保育園の新入職員研修、災害時の課題と解決策発見を支援

都内の社会福祉法人が運営する保育園の新入職員研修を担当しました。

冒頭に園児や幼児でも楽しみながら安全行動を学べる防災教育教材「ぼうさいダック」を使った準備運動を行いました。東日本大震災当時の保育園の対応を記録した映像資料「3.11その時保育園は」の一部を視聴し、平時からの訓練、保育士としての心構えについて理解していただきました。

引き続き、ワークショップで地震災害が発生した場合に心配なことや不安なことを書き出してもらい、保育園の災害対応フローに基づく講義を踏まえ、解決策や予防策も考えてもらいました。 課題及び解決策は、災害発生(今回は園児が午睡中、5歳児クラスのみホールで遊び中の地震)から30分以内、3時間以内、3日間以内という大きな3つの時間軸で検討しています。

園の防災マニュアルを前提としますが、今回はあえてマニュアルを使わず、参加者自身の知識や経験に基づいて考える機会となりました。 

奈良県の保育専門学校で特別講義、保育士としての心構え伝える

2017年1月16日(月)、奈良県にある保育専門学校で防災教育の特別講義が行われました。同校の卒業生の多くが保育士として活躍することを踏まえ、防災に関する基本的な知識や備えについての講義に加え、被災された方の心情を知るためのワークや、災害状況イメージトレーニングツール『目黒巻』をつかったディスカッションも行いました。

目黒巻とは…|東京大学生産技術研究所目黒研究室

 
(↑ 過去の災害の教訓等も踏まえて、災害状況のシミュレーションを行いました)

指導を担当した弊会事務局長の宮崎から「自分も保育園に子どもを預けていて、保育園や幼稚園の対策もいろいろな取り組みが考えられる。自分で自分の命を守ることが難しい子どもたちのためにも、具体的なシミュレーションをしながら、防災対策にひとりひとりが積極的に取り組んで欲しい」といったまとめがありました。

参加した学生からは「被災して大切な人を失うことがとてもつらいことだと、改めて感じた」、「今まで関心がなかったが、防災を身近に感じられるようになった」、「具体的なシミュレーションで備えのポイントが分かった」といったコメントがありました。