教材・事例紹介

「総合的な学習の時間」単元づくりで防災教材・事例紹介

千葉県八千代市内の小学校で、教育センター主催による「総合的な学習の時間」単元づくりについての研究会が行われました。『生命の大切さを考える防災活動』をテーマに、防災とは何か、災害と防災対策の基本、防災活動での要点等についてご紹介しました。

また、新学習指導要領を踏まえた防災教育の展開と「主体的・対話的で深い学び」につながる、防災教育教材について模擬授業を行いました。使用した教材は、NPO法人日本トイレ研究所さんが作成した『災害時のトイレアクションを学ぼう!』と、NPO法人高齢者住まいる研究会さんが作成した『まちのBOSAIマスター』です。

各教材の資料及び学校教育での使用方法等につきましては、弊会でもご紹介しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

(カードを使った防災ゲームで用語・知識を覚えてもらう)

(トイレの問題を通じて要配慮者への支援やアクションを考える)

セーフスクール認証準備校で防災知識を学ぶカードゲーム実施

豊島区内の中学校でオリジナルの防災教育教材『防災用語をカードで楽しく覚えよう!』の東京版を実施しました。同教材は、高齢者住まいる研究会様[外部リンク]のアイデアとご協力によって作成した、誰もが楽しみながら学べるカードゲームです。なお、ご希望の方には同教材の指導計画例や資料をご提供しておりますので こちら からお気軽にお問い合わせください。

豊島区は『セーフコミュニティ[外部リンク]』に認証され、区内の小中学校でも積極的に防災・安全教育に取り組んでいます。今回、ご担当させていただいた区立池袋中学校はISS(International Safe School)認証推進校[外部リンク]として、様々な取り組みに挑戦しています。※現在認証に向けて準備中

3年生全員を全部で18の班で編成し、2班ずつ対戦型でカードゲームに取り組みつつ、ゲットした防災知識をワークシートに記入するという流れで行いました。また、ゲーム中に『緊急地震速報』の訓練映像を流し、速やかに安全行動をとるという訓練も併せて行いました。

授業には地域の方や保護者の方も参加し「トランプみたいで楽しく学べそう」、「小学校でも活用してみたい」といった声がありました。

(担当:宮﨑)

神奈川県安全防災局・教育委員会連携教員研修で教材を使った模擬授業

神奈川県安全防災局と県教育委員会・教育事務所が連携して開催する『平成29年度学校保健・学校安全研修講座』で、防災教育の重要性に関する講義と、防災教育プログラム「避難誘導に協力しよう!」を用いた模擬授業を行いました。7月4日と21日の2回にかけて行われ、合計で約200名の教職員が参加しました。

同プログラムは、株式会社地理人研究所 様[外部リンク]のご協力を得て作成した、主に中学生を対象とした防災教育教材です。参加者は地震が発生した仮想の街に住む中学生となり、校内図面と周辺地図を用いて、様々な避難者の誘導に協力します。

具体的で自由度の高いシナリオとリアルな「仮想の街」の地図、教材用に区分けがしやすい校内図面などを用いることにより、どんな場面でも扱えるプログラムになっています。なお、同プログラムで使用する教材集(下記)は、無償で提供しています。改変・再利用等も自由ですので、各校各地域の実情に応じてご活用ください。

【教材セット】避難誘導に協力しよう

 ◆指導用スライド(PowerPoint形式)
 ◆児童生徒用説明資料(Word形式)
 ◆訓練用シナリオ(Word形式)
 ◆座標付き学校間取り図(PDF形式)
 ◆周辺地図(PDF形式) 

 

冒頭の講義では、新学習指導要領に照らし合わせて考えるこれからの防災教育のポイントや、東日本大震災において当時「奇跡」と呼ばれた事例が、奇跡ではなく防災教育や地域活動での結果に基づく「できごと」であったことなどを紹介しました。

また「どのような学びが児童生徒の命を守ることにつながったか」といった点についても、調査結果や具体的な事例を交えてご紹介し、今後求められる防災教育のあり方に関する具体的な事例として『地域における防災教育の手引き』の解説を行いました。

その後、各学校で自由にアレンジすることもできる防災教育プログラムを用いて、実際に児童生徒に実施した際の時間配分や説明の流れを用いて「模擬授業」を行いました。

まとめとして「防災教育や防災ゲームは、実践してみなければ分からないことがたくさんある。ほんの小さなこと、マネできるところからでもよいので、積極的にチャレンジしてみてください」とお伝えしました。

参加した小中学校等の教員からは「防災教育の優秀事例ばかり見てきて、自校でできるか不安だったが、できるところからで良いと聞いて安心した」、「避難誘導のゲームはすぐに教員研修や生徒に使えると思った」といった感想がありました。

(担当:宮﨑)

気象庁ワークショップ「経験したことのない大雨 その時どうする?」 が英語に対応

外国人・留学生等も安全に避難できるように

気象庁では、適切な防災気象情報の入手とその情報を活用した安全行動を、事前にシミュレートする能動的な学習方法として気象庁ワークショップ『経験したことのない大雨 その時どうする?』を作成・公開しています。主な対象は小学校高学年から一般の方です。

教材・運営マニュアル・資料などは、気象庁ホームページからダウンロードして無料で使用することができます。

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公開資料『防災学習プログラム開発の基礎知識』

 

2017年2月26日(日)、中越防災安全推進機構 が主催する『防災教育コーディネーター養成塾』第2回が開催され、弊会の宮﨑事務局長が講義を行いました。『防災教育プログラム開発の基礎知識』をテーマとして、具体的な教材やプログラム開発上の注意点や、防災教育コーディネーターとしての心構えなどについて紹介しました。

午後からは中越防災安全推進機構スタッフの方による学習プログラムづくりのワークショップが行われました。宮﨑事務局長もワークショップに参加し「小学校6年生を対象とした防災学習プログラムづくり」に挑戦しました。

講義スライド及び講義録追補版、宮﨑事務局長による防災学習プログラムづくりのメモ・提案書、発表資料(講義スライド55ページ以降にあります。防災教育コーディネーターの視点から見た要点なども記載しています)はSlideShareで閲覧・ダウンロードすることができます。

  

【資料のPDFダウンロード】

  

「まちのBOSAIマスター」を
用いたアイスブレイク
「防災教育プログラムづくりワークショップ」
のようす