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【イベント】防災クイズ&ゲームDay2022 in そなエリア東京(7/3日・会場開催)

  

様々な防災ゲームやプログラムを、ぜひ会場やYouTubeで体験してください!

※新型コロナウイルス感染症の状況等により規模を縮小、延期する場合があります。

2016年より本協会と東京臨海広域防災公園管理センターで主催している防災クイズ・防災ゲームの体験イベント「防災クイズ&ゲームDay」を2022年は会場開催します。また、新たにYouTubeを用いた防災ゲームの紹介なども行います。

ぜひ会場やYouTubeで様々な防災クイズ、防災ゲームやプログラムを体験してください!

 

▼昨年度の防災クイズ&ゲームDayレポートはこちら

○ 【報告】防災クイズ&ゲームDay 2021オンライン開催

     

イベント概要

開催日時: 2022年7月3日(日) 10:00~16:00

開催方法: 会場での体験会・展示会、及びYouTubeチャンネル公開(予定)

会  場: 東京臨海広域防災公園 そなエリア東京(アクセスマップ

参加申込: 不要、当日会場までお越しください。
      なお、各体験は感染症拡大防止のため人数を制限させていただく場合があります。
      ご了承ください。

タイムテーブル:下記をご覧ください。

感染症対策について:

○ せき・発熱など体調が優れない場合は、参加をご遠慮ください。
○ 施設入館時はマスクを着用し、検温・手指消毒にご協力ください。
○ 体験会等で教材に触れる際は、会場設置の使い捨て手袋の着用にご協力ください。

14時からの2階レクチャールーム2「特別講演【首都直下地震への備え】平田 直」は、オンライン(Zoom)で参加できます。下記URLよりご視聴ください。

https://us02web.zoom.us/j/83583452059?pwd=bwBGlYTsj_ZMLmk4c6PThCL6yOzK7Q.1

※会場・オンラインともに13:50開室予定です。開室までしばらくお待ちください。

※アーカイブ配信の予定はございません。

※技術的な質問・要望には事務局ではお応えしかねます。事前の設定確認にご協力ください。

当日出展及び体験会実施予定の防災ゲームや教材

本イベントで出展及び体験会が実施される防災ゲームや教材についてご紹介します。詳細につきましてはリンク先からご確認いただくか、各団体等に直接お問い合わせください。

避難行動訓練EVAG豪雨災害編(改訂版)|国土防災技術株式会社

防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」|国土交通省国土技術政策総合研究所

災害伝承カードゲーム~徳島編~|徳島大学環境防災研究センター

ひなんくんれんゲーム|NPO北海道防災教育研究センター赤鼻塾

地震時の市街地火災避難リスクコミュニケーションワークショップ|東京大学大学院工学系研究科廣井研究室

防災クイズカルタ|法政大学チーム・オレンジ(Twitter)

防災教育ツール さすけなぶる|松原龍(さすけなぶる研究会監修)

防災謎解きゲーム(仮)|もしもプロジェクト青学チーム(Twitter)

災害医療クエスト|産業技術総合研究所

森の消防隊|防災ゲーム工房

災害想定ゲームKIZUKI|NPO法人高齢者住まいる研究会

いざ!モノ!|日本ミクニヤ株式会社

防災実験&クイズ(YouTube動画紹介)|岡村智樹

Yahoo!きっず ちょボットの防災道場~地しん・つなみの巻~|ヤフー株式会社

防災・減災スタンプラリー|東北大学・シヤチハタ株式会社

ほか多数!

 

この他にも下記の記事で紹介している30種類以上の各種教材や防災ゲームを含展示・体験ができます(一部を除く)。また防災ゲームコンシェルジュが常駐し、対象年齢や学びたいテーマに応じた防災ゲームや教材の紹介、使い方のアドバイスなども承ります。

   

防災ゲーム・教材等についてのYouTube動画紹介

▼防災クイズ&ゲームDayチャンネル(YouTube)及び動画紹介ページについて

 ※動画は順次追加予定です。

  

▼出展受付について(締め切り)

本イベントでの体験会、展示、YouTube動画紹介(YouTubeチャンネルで取りまとめてご紹介します)への申請受付を開始します。出展をご希望される個人・団体の方は、下記の申請フォームよりお申し込みください。

防災クイズ&ゲームDay2022 出展受付フォーム ※受付は終了しました

※ 申請フォームに記載の注意事項を必ずご確認ください。
※ 希望者多数の場合、弊会会員(個人・団体・賛助)の出展を優先させていただきます。
※ 会場での商品販売はできません。

 

イベントに関するお問い合わせ

お問い合わせフォーム よりお知らせください。

  

【映像】防災クイズ&ゲームDayチャンネル・動画紹介

こちらのページでは 防災クイズ&ゲームDay に出展している団体による動画等ご紹介します。動画は順次追加いたします。

イベント情報は こちら のページをご覧ください。

 

▼災害医療クエスト|国立研究開発法人 産業技術総合研究所

  

 

▼避難行動訓練「EVAG 豪雨災害編」|国土防災技術株式会社

 

  

▼EVAG みんなでひなんカップ|国土防災技術株式会社

  

▼災害想定ゲーム「KIZUKI」|NPO法人高齢者住まいる研究会

 

▼防災「実験&クイズ」|岡村智樹

 

▼防災クイズ&ゲームDayチャンネル
様々な教材や体験プログラムの動画をご紹介します(随時追加します)。

https://www.youtube.com/channel/UC9q9LccW5UwtB6jSmjVWw6w/featured

【会員レポート】 東日本大震災を体験した子供達の想い・考えを、次世代に伝える教材の実施例(その2)-『東日本大震災を後世に伝える方法』-

【会員レポート】では、本協会会員の皆さまから寄せられた防災教育実践報告などをご紹介しています。掲載をご希望の方は、事務局まで情報をお寄せください。また、レポートを掲載された方へのご相談や講師派遣依頼につきましても、事務局までお気軽にお問い合わせください。

  


  

情報提供者:小笠原 潤(岩手県立宮古水産高等学校) 会員
活動実施日:2022年3月~4月
情報提供日:2022年5月10日

連絡先:TEL. 0193-62-5550

 

準備の段階

  

● 実践・実施のきっかけや経緯

東日本大震災発生当時、まだ小さかったり生まれていなかった子供達が高校へ入学してくるようになる事が予想され、地域に根ざした防災・減災についてどのようにして伝え、考えてもらうかを工夫していく必要を感じていた。一つの方法として、インド洋大津波と東日本大震災に関連する162編の小論文を教材とすることで、その想いや考えを現在や未来の高校生に引き継ぎ、新たな行動へ繋げていきたいと考えている。

● 計画や準備で気をつけたこと

元になる資料(2021年11月22日付けの【会員レポート】参照)は、岩手県沿岸の被災地にある5つの高校(宮古、山田、久慈東、岩泉、宮古北)において、震災当時高校2年生だった生徒から保育園年長だった幼児まで(12学年分)の震災を体験した高校生が、震災時や震災復旧・復興時にどのように想い・考えたかを600字の小論文で記載したもので、全162編ある。それらを6つのテーマ別に30~36編にまとめることで、被災地の子供達の想いや考えを次世代や体験していない人達に分かりやすく継続して伝えていけるように教材化した。

 

実践の段階

  

● 実施した内容

前回(2022年1月21日付けの【会員レポート】参照)、6つのテーマのうちの『セレクト4(人間と自然との共生)』について実施したが、今回は『セレクト6(東日本大震災を後世に伝える方法)改訂版』について、宮古北高校の1・2年生(令和4年度2・3年生)に対し、「理科の春休み課題」として実施した。(教材資料、および実施結果をまとめたもの(12名分)を添付)

● 実践中や、実施後の参加者の反応

東日本大震災に対して、自分達と同年代の頃の先輩達が、大人とは違う視点から感じた想いや考えを知ることで、自らの体験や学んだ知識と合わせ、自らの想いや考えを発展させることができたと思われる。

▼ 実践結果の一例

令和3年度 理科の春休み課題(小論文)

今回、1・2年生(令和4年度2・3年生)理科の春休み課題として小論文を提出してもらいました。内容は、東日本大震災が発生した2011年から2021年まで、被災地域にある4つの高校(宮古高校、山田高校、岩泉高校、宮古北高校)において生徒の皆さんに書いてもらった『東日本大震災を後世に伝える方法』に関する小論文の一部をまとめたもの(30編)の中から1つを選び、以下のA~Cについて書いてもらいました。

:あなたの選んだ小論文の筆者は、どういう想いでこの文章を書いたと思いますか? あなたの考えを80字以上~100字以内で述べなさい。

あなたが共感したのはどういう所ですか? 80字以上~100字以内で述べなさい。

:あなたが選んだ小論文を読み、これからあなたができることを、260字以上~300字以内で述べなさい。

提出してもらった中から、「そんな想いもあるんだ」や「そういう視点もあるんだ」という内容の代表的な小論文を、皆さんにもお知らせしたいと思います。(選んだ小論文も添付

  

(1)(令和4年度宮古北高校2年 Hさん)(震災当時、保育園年中)

A:「筆者は、どういう想いでこの文章を書いたのか?」

恐ろしかった震災のことを、ただ忘れてゆくだけにせずにきちんと思い出し、どうすればよいのかにきちんと向き合い考えることが、前に進むためにも悲劇を繰り返さないためにも大切である、という想い。

B:「あなたが共感したのはどういう所ですか?」

震災で家族を亡くした人々もいる中、思い出し向き合うというのは容易ではないけれど、向き合わなければ何も変わらない、向き合わなければいけない、という文章に強く共感させられた。

C:「選んだ小論文を読み、これからあなたができることは?」

日本が災害大国である以上、いつ東日本大震災級の地震や津波が来るか分からない。そして今、小学生以下の子供は、震災の恐ろしさをきちんと理解できていない。そんな中で私たちができることは、震災の恐ろしさと取るべき行動を発信し続けていくことしか無いと思う。これから大きくなる子供達に、何度でもしつこい位に伝え続けていき、震災の記憶を忘れないようにすることで、いざ起こってしまった時に冷静に対処できるようになれば少しでも犠牲を減らすことができると思うので、ネットや講演会などで地道にやっていくことが大切だと思う。自分のできる範囲だけでも当時のことを伝えていきたい。

選んだ小論文

(震災当時、中学1年)『3.11から三年目の今、私ができること』

たくさんの人の命を奪った東日本大震災から速くも3年が過ぎ、被災した人や場所も少しずつ落ち着いてきたように感じられます。しかし、震災の爪痕が未だ残っている所もたくさんあるし、仮設住宅での暮らしを余儀なくされている人もたくさんいます。安定した仕事に就けていない人もいます。このように、まだまだ復興したとは言えない部分もたくさんある中で、今、私達がやるべきことは、あの震災をもう一度思い出し、向き合い、考えることだと思います。  

私達は、この震災のことを語り継いでいかなければいけません。そのために、もう一度思い出す必要があると思います。3年という間で、私達は様々なことを忘れてしまったと思います。逆に、3年の間、震災のことがトラウマになり、頭から離れずにいた人もいると思います。津波で死にかけた人や、家族を失った人、家が被災した人たちは、あの日のことを思い出したくないと思っているかも知れません。でも、向き合わなければ何も変わりません。前にも進めません。きっと、その人の中の時間は止まったままになってしまうと思います。もちろん、辛いことを思い出すのは簡単ではないし、苦しいと思います。ゆっくりでもいいので、きちんと向き合う努力をしてみると、きっと何かが変わるはずです。

震災のことを忘れている人は思い出すために、トラウマになっている人は前に進むために、もう一度思い出し、向き合い、考えてみることが大切だと思います。

  

(2)①(令和4年度宮古北高校3年 Mさん)(震災当時、保育園年長)

A:「筆者は、どういう想いでこの文章を書いたのか?」

東日本大震災で被害に遭った方々をこれからも忘れず、津波の怖さを知らない世代にも伝え続けたいという強い想いで書いたのと、大切な家族に届いて欲しい、今でも忘れない、という想い。

B:「あなたが共感したのはどういう所ですか?」

「たとえ亡くなっていたとしても、私の思い出の中で生きていてほしいと思うのです。」のところで、亡くなられた方の苦しみを無駄にしないで、二度と同じような事が起こらないようにという想いに共感できた。

C:「選んだ小論文を読み、これからあなたができることは?」

東日本大震災から11年が過ぎた今、私達にできる事は後世に伝えていくことだと思う。津波を経験していない世代にとって、地震や津波の怖さは私達よりも薄れているような気がする。なので、高校生である私達が伝えられる事を行動にしていかなければならない。もし、東日本大震災のような大きな地震や津波が起きたらどうすれば良いかなど、分かりやすく伝えていく必要がある。それは、東日本大震災を経験した私達が忘れてはいけない大事なことだ。二度と同じような事が起きないように、日頃から考える力、行動する力を高めていかなければならない。これからもみんなで元気に平和で暮らせるように、自分の命、みんなの命を大切にしていく。

  

  ②(令和4年度宮古北高校3年 Eさん)(震災当時、保育園年長)

A:「筆者は、どういう想いでこの文章を書いたのか?」

筆者は、震災で亡くなった人を思い出し、震災を風化させたくないということと、自分ができる事を活かして、田老の魅力をたくさんの人に伝えたいという想いでこの文章を書いたと思う。

B:「あなたが共感したのはどういう所ですか?」

「田老を語る会」など、私が中学校で行っていた活動が共通していたこともありますが、亡くなった人の事を忘れずに思い出すことは大切であると共感しました。自分も実践していきたいです。

C:「選んだ小論文を読み、これからあなたができることは?」

この小論文を読み、私ができると感じたことは、まず震災を忘れないことです。「田老を語る会」など震災を風化させない活動も大事ですが、毎年黙祷を欠かさず行うなど小さなことからやっていくことが大切だと感じました。

次に、田老のために貢献することです。筆者は絵を描いて田老の魅力を伝える事で貢献したいとありますが、私は田老の名所などの魅力を発信できるよう、田老のことを深く知り、より好きになれるようにしたいです。震災から10年以上が経過し、津波の事を知らない子供たちが増えていくので、風化させないように努力していきたいです。

選んだ小論文

(震災当時、小学1年) 『東日本大震災から十年目の今、私ができること』

東日本大震災から10年が経とうとしています。私は小学生の時、未来の田老を題材にした劇をしました。中学生の時は、「田老を語る会」をしました。「田老を語る会」では、被害状況や当時の様子・教訓などを、津波を経験したことのない人に伝えました。私ができることは、考えて、伝えていくことです。「田老を語る会」は、現在の中学生も行っています。私はそれをこれからも続けていってほしいと思います。

私は震災で家族を2人亡くしました。当時まだ小学校1年生だった私は、そのことがよく理解できずにいました。ずっと2人の帰りを待っていました。そのことを思い出して泣くことが時々あります。亡くなった人のことを思い出すことも私にできることの1つです。たとえ亡くなっていたとしても、私の思い出の中で生きていてほしいと思うのです。 私は絵を描くことが好きです。昔から絵で好きなものを表現することが好きでした。私はいつか、もっと絵を描く技術を上げて綺麗な田老の海を描きたいと思っています。現在の田老はお店は建ってきましたが、まだ人が少ないと思います。田老の魅力を知り、それをたくさんの人に広めてほしいと思います。私も自分の絵で田老の魅力を伝えられるように、田老の事をより好きになりたいです

  

継続の段階

  

● 課題に感じたこと

上記『実施した内容』について、対象者である宮古北高の生徒達は、震災当時保育園年長・年中であったので、幼いながらも震災の記憶や、その後の復旧・復興時の体験や小中学校での学びがあったと思われる。そのため、地元の身近な先輩達の想いや考えに共感する点が非常に多かったと考えられる。それは、被災地の子供達の想いや考えを、被災地の次世代の子供達につないでいくという面で非常に効果的であるが、反面、他の地域の子供達に伝わるかどうか一抹の不安を感じている。

しかしながら、中学・高校という多感な時期の子供達はもちろん、多くの人が共感力や想像力を持っていることも疑いのないことなので、この教材が防災・減災教育や復興教育に役立つことを信じたい。

● これからの期待や展望

教材化した資料を各地の中学・高校の「総合的な学習(探究)の時間」やNPOのワークショップ等でより多くの人に活用してもらうことにより、南海トラフ大地震をはじめとする自然災害が想定されている地域だけではなく、想定されていない地域も含めたさまざまな地域における防災・減災教育や復興教育等に寄与していきたいと考えている。 

 

【会員レポート】 東日本大震災を体験した子供達の想い・考えを、次世代に伝える教材の実施例

【会員レポート】では、本協会会員の皆さまから寄せられた防災教育実践報告などをご紹介しています。掲載をご希望の方は、事務局まで情報をお寄せください。また、レポートを掲載された方へのご相談や講師派遣依頼につきましても、事務局までお気軽にお問い合わせください。

  


  

情報提供者:小笠原 潤(岩手県立宮古北高等学校) 様/個人正会員
活動実施日:令和3年12月~令和4年1月
情報提供日:2022年1月21日

連絡先:TEL. 0193-87-3513

 

準備の段階

  

● 実践・実施のきっかけや経緯

東日本大震災発生当時、まだ小さかったり生まれていなかった子供達が高校へ入学してくるようになる事が予想され、地域に根ざした防災・減災についてどのようにして伝え、考えてもらうかを工夫していく必要を感じていた。一つの方法として、インド洋大津波と東日本大震災に関連する162編の小論文を教材とすることで、その想いや考えを現在や未来の高校生に引き継ぎ、新たな行動へ繋げていきたいと考えている。

● 計画や準備で気をつけたこと

元になる資料(2021年11月22日付けの【会員レポート】参照)は、岩手県沿岸の被災地にある5つの高校(宮古、山田、久慈東、岩泉、宮古北)において、震災当時高校2年生だった生徒から保育園年長だった幼児まで(12学年分)の震災を体験した高校生が、震災時や震災復旧・復興時にどのように想い・考えたかを600字の小論文で記載したもので、全162編ある。それらを6つのテーマ別に30~36編にまとめることで、被災地の子供達の想いや考えを次世代や体験していない人達に分かりやすく継続して伝えていけるように教材化した。

 

実践の段階

  

● 実施した内容

今回6つのテーマのうちの『セレクト4(人間と自然との共生)改訂版』について、宮古北高校の全校生徒に対し、「理科の冬休み課題」として実施した。(教材資料、および実施結果をまとめたものを添付)

● 実践中や、実施後の参加者の反応

東日本大震災に対して、自分達と同年代の頃の先輩達が、大人とは違う視点から感じた想いや考えを知ることで、自らの体験や学んだ知識と合わせ、自らの想いや考えを発展させることができたと思われる。

▼ 実践結果の一例

令和3年度 理科の冬休み課題(小論文)

今回、1~3年生理科の冬休み課題として小論文を提出してもらいました。内容は、東日本大震災が発生した2011年から現在(2021年)まで、被災地域にある4つの高校(宮古高校、山田高校、岩泉高校、宮古北高校)において生徒の皆さんに書いてもらった『人間と自然との共生』に関する小論文の一部をまとめたもの(30編)の中から1つを選び、以下のA~Cについて書いてもらいました。

:あなたの選んだ小論文の筆者は、どういう想いでこの文章を書いたと思いますか? あなたの考えを80字以上~100字以内で述べなさい。

あなたが共感したのはどういう所ですか? 80字以上~100字以内で述べなさい。

:あなたが選んだ小論文を読み、これからあなたができることを、260字以上~300字以内で述べなさい。

提出してもらった中から、「そんな想いもあるんだ」や「そういう視点もあるんだ」という内容の代表的な小論文を、皆さんにもお知らせしたいと思います。

 

(1)(令和3年度宮古北高校1年 Sさん)(震災当時、年中)

A:「筆者は、どういう想いでこの文章を書いたのか?」

自分が津波で経験したことを生かして、もしまた同じようなことがあっても、その時にどうすればもっと良く・早く逃げることができるか、そしてもっと人が助かるようにできるかを考えている。

B:「あなたが共感したのはどういう所ですか?」

共感した所は、誰もが行ける高台の見晴らしの良い所に公園や広場を造るという所です。誰もが簡単に行ける場所ができれば、災害が起こった時に、小さい子やお年寄りでも安全に早く避難できるから、とても良いと思いました。

C:「選んだ小論文を読み、これからあなたができることは?」

これから自分にできることは、また災害が起きた時のことを予測して準備しておくことだと思います。事前に、逃げる時に持つ荷物の準備や避難経路を確認しておけば、逃げなければいけない時にすぐに逃げることができ、命を守ることができると思います。

この小論文を読んでみて、山田に住んでいるからすごく分かった所があったし、著者は、山を崩した後のことまで考えているのが、すごいと思いました。

   

選んだ小論文

(震災当時、小4) 『身近な自然環境を活用した防災・減災』

私は自然環境を活用するということで、山田の地形を活かした建物を造り、避難できる場所の整備が必要だと考えます。まず、山田は平地が少なく、山が多いです。その特徴を活かしてより高台への住宅再建が可能です。その為には山を切り崩さなければなりません。山が減れば反対する人達がいるかもしれませんが、その山を崩して出た土を海側の誰も住まない所に持ってきて、新たな苗や木を植えればいいと考えます。また、誰もが行ける高台の見晴らしの良い所に公園や広場を造ることができればいいと思います。私が実際に小4の時に経験した津波では、高台に上がる所が無く、ただの山の中を1~6年生まで泥まみれになりながらも駆け上がったのを覚えています。その時、後方から波がすぐ近くまで来ていて、電柱や家も自分達の方へ勢いよく流れてきました。そんなことがないように、誰でもすぐ上がれる広場があるといいです。また、小学校から家へ帰る時に松林を通って帰っていましたが、海沿いにすぐ松林があったおかげで助かった家も船越地区では多いと思います。

なので、山を崩した後の土や木は、海側に持ってきて盛り土をし、さらに松林のような自然環境を造ることが必要だと思います。防潮堤だけでは守り切れないところを林が守り、さらに家が高台にあることで、少しでも被害者や被災する建物などを減らすことができると思います。

  

継続の段階

  

● 課題に感じたこと

上記『実施した内容』について、対象者である宮古北高の生徒達は、震災当時小学校1年生から保育園年中であったので、幼いながらも震災の記憶や、その後の復旧・復興時の体験や小中学校での学びがあったと思われる。そのため、地元の身近な先輩達の想いや考えに共感する点が非常に多かったと考えられる。それは、被災地の子供達の想いや考えを、被災地の次世代の子供達につないでいくという面で非常に効果的であるが、反面、他の地域の子供達に伝わるかどうか一抹の不安を感じている。

しかしながら、中学・高校という多感な時期の子供達はもちろん、多くの人が共感力や想像力を持っていることも疑いのないことなので、この教材が防災・減災教育や復興教育に役立つことを信じたい。

● これからの期待や展望

教材化した資料を各地の中学・高校の「総合的な学習(探究)の時間」やNPOのワークショップ等でより多くの人に活用してもらうことにより、南海トラフ大地震をはじめとする自然災害が想定されている地域だけではなく、想定されていない地域も含めたさまざまな地域における防災・減災教育や復興教育等に寄与していきたいと考えている。