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【研修案内】防災教育を中心とした学校安全フォーラム(1/22,宮城県)

宮城県教育委員会、東北大学災害科学国際研究所防災教育国際協働センター主催「防災教育を中心とした学校安全フォーラム」を研修案内に掲載しました。お申し込みの締切日は1月4日(申し込みページ上は12月24日ですが締切日は延長されています)。

http://www.bousai-edu.jp/info/2015/1222142603.html

「防災教育を中心とした学校安全フォーラム」のご案内(1/22,宮城県)

2015年度

「防災教育を中心とした学校安全フォーラム」のご案内

 

目的

宮城県教育委員会では東日本大震災の教訓を踏まえ,各学校園における防災教育の充実を図ると共に防災管理体制の整備を進めている。「みやぎ学校安全基本指針」に基づいた指導教材として副読本を作成・配布するとともに,その活用について推進協力校で研究開発を行っている。さらに,防犯を含む生活安全教育や交通安全教育についてもその重要性を認識し,児童生徒の安全・安心を守るための教職員研修等一層の充実を図ることとしている。

また,東北大学災害科学国際研究所においては第3回国連防災世界会議をきっかけに防災教育国際協働センターを設置し,防災教育日本連絡会や日本安全教育学会をはじめとした国内外のネットワーク構築,学際研究,人材育成を推進している。
震災から5年が経過しようとしている今,国連防災世界会議で採択された仙台宣言の実現に向け国際的な視野に立って,これまでの取組や活動について広く国内外に発信すると共に,研究機関や教育実践機関等が互いの取組について理解を深め,課題解決に向けた協議を行い,今後の防災教育を含む安全教育,安全体制の発展に資する。

主催

宮城県教育委員会 東北大学災害科学国際研究所防災教育国際協働センター

後援

防災教育日本連絡会,日本安全教育学会,全国学校安全教育研究会,東京都学校安全教育研究会,学校安全教育研究所,宮城教育大学教育復興支援センター,東北地理学会(申請中)

日時

平成28年1月22日(金)9時30分開会(9:00受付)

会場

宮城県岩沼市民会館大ホール(岩沼市里の杜1-2-45 電話:0223-23-3450)

参加対象

教職員(防災担当主幹教諭,防災主任,養護教諭等),
市町村教育委員会担当者,大学等の研究機関,防災教育関係者 等。

日程及び内容

【午前の部】 未来をひらく地域に根差した安全教育~

9:30 開会 (9:00 受付開始)
9:30~9:40 【開会行事】
あいさつ 高橋 仁(宮城県教育委員会教育長)
趣旨説明 佐藤 健(東北大学災害科学国際研究所・教授、防災教育国際協働センター・センター長)
9:40~10:30 【特別講演1】
高野孝子(早稲田大学留学センター・教授、NPO 法人エコプラス・代表理事)
「地域に根差した教育~持続可能な社会づくりへの試み~)」
10:30~10:40 休憩(10分)
10:40~12:00 【パネルディスカッション】
「子どもたちの安全を守る地域と学校の体制整備について」
パネリスト:宮城県防災教育を中心とした実践的安全教育推進委員10名
事例発表:岩沼市,石巻市,柴田町担当者
12:00~13:00 昼食・休憩

 

【午後の部】未来へつなぐ防災教育

13:00~13:50 【特別講演2】
トミー・ムリア・ハッサン(インドネシアアチェ津波博物館・館長)
「アチェにおける津波アーカイブと教育への活用」 ※逐次通訳あり
13:50~14:00 休憩(10分)
14:00~14:30 【防災教育推進協力校実践発表】
・地域連携の組織体制整備による防災教育推進事例(依頼中)
・防災教育副読本を活用した効果的な防災教育実践事例(依頼中)
14:30~15:10 【報告1】
森本晋也(岩手県教育委員会事務局学校教育室・主任指導主事)
「復興・発展を担う人づくりを目指して~岩手県における復興・防災教育~」
【報告2】
吉川武彦(福島県教育庁義務教育課・指導主事)
「『生き抜く力』を育む福島県の防災教育」
15:10~15:20 休憩(10 分)
15:20~16:10 【講 演】
藤田大輔(大阪教育大学・教授、学校危機メンタルサポートセンター・センター長)
「SPS(セーフティプロモーションスクール)認証による学校安全の充実(仮題)」
16:10~16:20 【閉会行事】
あいさつ 松本文弘(宮城県教育庁スポーツ健康課長)
16:30 閉会、解散

 

参加申し込み

こちら のメールフォームからお申し込みください。なお、締め切りは12月24日(木)と記載されておりますが、1月4日(月)まで申し込みをは受け付けております。詳細は主催者までお問い合わせください。

【報告】防災教育実務者セミナー2015(10/17)

1 防災教育実務者セミナー2015を実施

 2015年10月17日(土)、東京・有明にある内閣府施設『有明の丘広域防災拠点施設』内会議室において「防災教育実務者セミナー2015」を実施しました(詳細は下記をご覧ください)。平田会長による開会挨拶、澤野常務理事による防災教育の展望に関する講義ののち、宮﨑事務局長による講義及び模擬授業が行われました。

 

2 セミナーのようす

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3 使用教材・参考資料

宮﨑事務局長による講義資料、参考資料等は下記から閲覧、ダウンロードすることができます。

 

(1)地域における防災教育の実践に関する手引き

弊会では、内閣府(防災担当)、防災教育チャレンジプラン実行委員会、公益財団法人日本法制学会の協力により「地域における防災教育の実践に関する手引き」をテキストとして印刷・無償で配付しています。データは下記、内閣府のホームページからダウンロードできます。印刷されたテキストをご希望の方は事務局までお問い合わせください。

地域における防災教育の実践に関する手引き[PDF]

 

(2)講義「アクティブ・ラーニングを促す防災教育授業例」資料

 

(3)模擬授業教材「うさぎ一家の防災グッズえらび」

先生のための教育事典「EDUPEDIA」に該当教材や指導案が掲載されています。無料で閲覧、ダウンロードすることができます。防災グッズのイラストデータも利用可能です。

EDUPEDIA「うさぎ一家の防災グッズえらび」

 


※イベントは終了しています※

『防災教育実務者セミナー2015
~地域における防災教育実践力を高める~

2015年10月17日(土) 10:00~11:45
於:有明の丘広域防災拠点施設(「有明」駅より徒歩2分)

 

●セミナー内容、スケジュール

 09:30 開場・受け付け開始

 10:00 開講挨拶

 10:05 講義1『地域における防災教育実践の手引きの解説』
       講師:一般社団法人防災教育普及協会 常務理事 澤野 次郎

 10:30 講義2・演習『アクティブ・ラーニング※を促す防災教育授業例と教材体験』
       講師:一般社団法人防災教育普及協会 事務局長

          防災教育コンサルタント 宮﨑 賢哉

 11:30 質疑応答

 11:45 閉会

 

※なお13:00から同会場で『防災教育交流フォーラム(主催:防災教育チャレンジプラン実行委員会)』が開催されます。詳しくは こちら のホームページをご覧ください。

※【アクティブ・ラーニング】教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。(文部科学省による定義)

 

●主催・共催・協力

 主催:一般社団法人防災教育普及協会
 共催:東京臨海広域防災公園管理センター、防災教育チャレンジプラン実行委員会
 協力:災害救援ボランティア推進委員会、効果的な防災訓練と防災啓発(ShakeOut)提唱会議
    公益財団法人日本法制学会

 

●会場アクセス

 有明の丘基幹的広域防災拠点施設(東京都江東区有明3丁目)、会議室
 アクセス:ゆりかもめ「有明」駅 徒歩2分 ※会場アクセスマップ

 

●参加費

 無料

 

●参加申し込み

 「お問い合わせ」フォームに必要事項を入力のうえ、内容に「10月17日セミナー参加希望」と入力して送信してください。

 

●セミナーチラシ

 防災教育実務者セミナー2015チラシ[PDF]  クリックするとダウンロードできます。

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【お知らせ】リーフレット・ロゴマークを作成、公開しました

●リーフレット

弊会リーフレットは「専門的知見に基づく、科学的な防災教育」を効果的に普及させていくという活動目的に則り、各種事業を中心に紹介しています。

▶ 一般社団法人防災教育普及協会リーフレット2016[PDF]
 こちらをクリックするとPDFファイルでダウンロードできます。

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●ロゴマーク

弊会ロゴマークは、国連旗にも使われる「青(平和や幸福の象徴)」を基調に、災害から生命、生活、人生を守る最初の「盾」となる教育を、学校現場だけでなく女性や子ども、障害者、高齢者、外国人などが暮らす地域においても、「手を取り合って普及」させていくことをモチーフとして作成しました。

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【報告】EDUPEDIA×東京臨海広域防災公園「防災教育とアクティブ・ラーニング」9/20(日)

実施報告・当日配付資料の公開

2015年9月20日(日)、先生のための教育事典「EDUPEDIA」と東京臨海広域防災公園管理センターの主催によるイベントに協力しました。施設体験学習、EDUPEDIAを運営する学生スタッフによるワークショップなどを通じて、防災教育とアクティブ・ラーニングについての理解を深めました。

当日配付資料を下記で公開しますので、防災教育やアクティブ・ラーニングに関心のある方はぜひご利用ください。リンクをクリックするとPDFファイルがダウンロードできます。
▶ EDUEPDIAとは? edupedia-aboutus[PDF]
▶ EDUPEDIAと考える『アクティブ・ラーニング』 edupedia-activelearning[PDF]
▶ EDUPEDIA防災教育実践50選 edupedia-jissen50[PDF]

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防災教育とアクティブ・ラーニングについて考える

先生のための教育事典『EDUPEDIA』と、わが国唯一の国営防災公園『東京臨海広域防災公園』の共催によるコラボレーション・イベントが9月20日(日)13:00~同公園内で行われます。詳しくは下記画像またはチラシ[PDF]をご覧ください。定員は60名、参加費は無料です。公園内の防災体験学習施設「そなエリア東京」の体験ツアーや防災教育に関するワークショップ、情報交換などが予定されています。

【イベントチラシ】EDUPEDIAとみんなで考える防災教育2015[PDF]

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【お知らせ】平田直会長が平成27年度防災功労者担当大臣表彰」を受賞しました

研究成果、提言に加え防災教育の普及も高く評価

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平成27年度防災功労者防災担当大臣表彰 受賞
平田 直(ひらたなおし)

一般社団法人防災教育普及協会 会長
東京大学地震研究所 教授

 


 

「防災功労者防災担当大臣表彰」とは、日ごろから防災に関し、防災思想の普及又は防災体制の整備に尽力され、あるいは災害時における防災活動に顕著な功績のあった個人又は団体を、内閣府が表彰するもので、「防災週間」における各種行事の一環としてされているものです。功績として

(一社)防災教育普及協会の会長を務め、防災教育の普及に積極的に取り組むなど、多岐にわたる活動を行っている。

ことなどが挙げられています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

平成27年度防災功労者防災担当大臣表彰受賞者について[内閣府(防災担当),PDF]
【受賞】平田直教授が「平成27年度防災功労者防災担当大臣表彰」を受賞[東京大学地震研究所]

【事例紹介】中学校2学年地理的分野『自然災害と防災』公開授業(北海道)

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1 概要

ご担当:札幌市立八軒東中学校 東海林 裕子 様
連絡先:TEL.011-643-5050
実施日:2015年6月26日 13:40~14:30
内 容:中学校2学年地理的分野『自然災害と防災』


本記事は下記のフォーマットに従い、ご担当の先生からご提供いただきました。
★皆さまの防災教育実践事例をお寄せください★

事例紹介フォーマット(MicrosoftWord2013)

 

2 準備の段階

実施(依頼の経緯)
 札幌市教育センター専門研修の講師として、授業を依頼されました。主に中堅教員を対象とした教科教育研修コースは、授業の主張を明確に魅力ある授業づくりが主題です。10年研修の教員が参観のほとんどでした。

 

3 実践の段階

実施した内容
2学年地理的分野『自然災害と防災』
 現行の指導計画では、1時間扱いで考えていましたが、今回はあえて自然災害の概要1時間、防災に関する学習1時間と分割構成しました。「こんな時、あなたならどうする?」という問いかけのもと、在宅中に地震に見舞われ、単独で自宅を離れる場合を想定し、非常持ち出し袋に入れるものを個別で考えさせるのが最初の活動、その案を持ち寄って班で決定案を検討するのが第二段階目の活動です。
 とっさに考えたものがはたして適切かどうか、他者の意見を聞き入れることを目的としています。個別、集団の学習活動を通し、最終的に持ち出すものとして必要だと感じたものをまとめました。「自助」を中心に展開した授業です。

授業中や事後の生徒の反応
 非常持ち出し袋を持参し、自宅を離れる時間を3分と設定し、その時間内に個別で考える学習では臨場感がありました。その成果が目で見えるように付箋に書かせ、机上に貼り付けたことも、自らの成果を目で確かめることができ、効果的でした。自分たちが考えもしなかったものを持ち出そうとしている発表内容、「これは避難所で配られるだろう」と予想した意見。自助に留まらず、「公助」の説明までつなぐことのできた発表会でした。

 

4 継続の段階

課題に感じたこと
 第一の目標であった「自分の身は自分で守る」という理念は定着し、「自助」が成立して初めて「共助」につながることも認識することができていました。実践した日は「持ち出すものをまとめておこうと思う」という感想が多かったのですが、一週間後ワークシートを改めて記入させた結果、やや意見に変化が見られました。
 やろうという意欲を継続させるはたらきかけが重要だと感じました。

ワークシート:アンケート部分回答数 32名(2年2組 6月26日公開授業実践学級)
● 非常持ち出し袋を用意しようと思いましたか。
    はい 29名   いいえ  3名 
● 家族と防災について話してみようと思いますか。
    思う 20名   思わない 7名   どちらともいえない 5名

他の学級でも同実践を行い、回答もほぼ同数でした。その場限りの盛り上がりにならず、常に防災の意識を持たせることの大切さと難しさを痛感しました。

これからの期待や展望
 外部の研修会にも積極的に参加し、札幌市の防災、地域防災に目を向けていきたいです。避難訓練の方法なども今回の授業同様、想定場面に応じた防災に取り組めるようなプログラムを教職員が学ぶ機会が設けられればと思います。